奈美と克っちゃんの新婚旅行日記☆
written by Kusumi Kusuhara
お家安泰、スパイは賃貸は上原尚子先生による参加型スパイコメディ長編小説です。
すでにそちらをごらんになった方はご存じの通り、主人公(の予定だった)・中川克巳と、いつのまにかヒロインの座をかっさらっていった(^^;)日下部真奈美は、物語のラストにおいてめでたく結婚……という運びに至るわけですが、その後、彼らはどーなったのでしょうか?
もちろん、結婚したからには新婚旅行にいったんじゃないかと思うんです。一連の事件で知り合った様々な人々の力を借り、幸せを祝福されつつ旅を楽しんだんじゃないかと思うんです。
というわけで、この奈美と克っちゃんの新婚旅行日記☆は、一読者としてお家安泰を堪能させてもらった楠原笑美が、妄想力を動員して書き下ろさせていただいたお家安泰のanswer novelです。
上原さん、おもろい話をありがとう。参加者の皆さん、日下部真奈美を始めとするたのしいキャラを物語に出演させてくれて、本当にありがとう!
8月1日(木)天気/晴れ「新東京国際空港(成田)」
みんなに見送られて出発。
群島の上を飛ぶ。はっきり見えるのはバイオスフィアと軍事学部の穴。白葉のおじさまの畑に、スイカを並べたスイカ文字が見えた。「元気でいってこい。生水に気をつけたまえ。困ったことがあったら電」と書いてあった。さすがに畑が足りなかったみたい。きっと次に誰かが結婚するときには畑が倍の大きさになってるかもしれないと思った。克っちゃんは「次はあのおっさんだろ?」と言った。
そうかもしれない。
8月3日(土)天気/晴れ「箱根」
アンカレッジを経由して箱根に来た。とってもぜいたくかもしれない。
箱根といえば彫刻の森美術館。ピカソの絵を見ようと思ったけど、やめた。
克っちゃんが言うには「箱根つったら温泉に決まってんだろ」ということで、芸者をあげて一晩騒いだ。楽しかった。やっぱり新婚旅行はこうでなくちゃ!
克っちゃんは早々につぶれてしまった。
8月4日(日)天気/太平洋晴れ「小笠原父島」
やはり新婚旅行は小笠原というのは基本だよね。ということで、父島にきた。白葉のおじさまのTVのときに感動して泣いていた女の人と仲良くなった。
「やっぱり小笠原よね!!」
と言っていた。とうぶん群島に帰る気はないみたいだった。
克っちゃんは肌が弱いので、日焼けはいやだといってクーラーのある部屋からでてこない。克っちゃんがかまってくれなくてつまらないので、明日はここをたつ。
8月5日(月)天気/快晴「沖縄」
快晴で気持ちがいい。やっぱりきてよかったと思う。でも、克っちゃんの機嫌はなおらなかった。
「いやがらせのつもりだろう! おいっ!」
克っちゃん、せっかく三宅のおじさまに組んでもらった新婚旅行なのに、そんなこというなんて三宅のおじさまにシツレーよ!
ちなみに、この日は楠原という人の誕生日だと新婚旅行のしおり(by三宅総研)に書いてあったけど、誰のことだかわからなかった。
8月6日(火)天気/ハワイ晴れ「ハワイ」
新婚旅行といえばやっぱりハワイよね。ちゃんとハワイをいれてくれてあるなんて、三宅のおじさまってすごいと思う。
でも、克っちゃんは「絶対にいやがらせに違いない!」といって、まだクーラーのある部屋からでてこない。青い空、青い海。こんないい気分を満喫できないなんて、ちょっとかわいそう。明日こそは、暑くないところだといいね、克っちゃん!
8月7日(水)天気/羊晴れ「ニュージーランド」
ニュージーランドにきた。ニュージーランドと言えば、羊さんが治める国だって聞いたけど、やっぱり人間もいた。空をとんでいる鳥がすべてキウイで、ふたつに割ると食べられるって聞いたけど、それも嘘だった。チャンさんの嘘つき。
ここで、里帰りしている、遊び人のあーさんの従兄弟のマイアさんに会った。ニュージーランドを一日で案内してもらった。ニュージーランドは小さいって聞いてたけど、一日でまわりきれるなんて本当に小さいのかもしれない。
克っちゃんは少し機嫌がよくなった。マイアさんがきれいだからかもしれない。後でつねっておこう。
8月8日(木)天気/ちょっとブリザード「南極」
とりあえず南に下っていったら、南極についた。
「いくら暑いのが嫌いだって言っても、これはやりすぎだろう!」と、克っちゃんは言った。けっこう、ワガママさん☆
踊っている日本人をみつけた。まさかと思ったら、やっぱり香南だった。香南、ここ北海じゃないよ。でも、やっぱり北海じゃ北海の珍味って売れないのかな。今度、北海にいったら確かめてみようっと。
8月9日(金)天気/晴れ「アルゼンチン>アマゾン」
空港で待ち合わせ。アインシュタインに会った。
その後、飛行機をチャーターしてアマゾンへ。浩二お兄さんが、太公望を決め込んでいた。でっかいなまずを釣りたいんだって。4メートルくらいあるやつ。でも、つれるのは、おなかが赤黒くて、目が血走ってて、20センチくらいの魚……えーと、ピラルクだっけ? 「ピラニアだろ、それは」白身魚だから、塩焼きにするとおいしいんだって。
水面に竿を垂れる姿を見ていたら、なんとなくえべっさんを連想してしまった。縁起がいいので、きっと新しいお仕事もうまく行くような気がする。うん。
8日10日(土)天気/ちょっと白夜「スウェーデン」
一昨日のことが気になって、飛行機の中では8時間しか眠れなかった。でも目がさめたら北海についていたから、なんだかトクした気分☆
克っちゃんははしゃいで電話をかけまくって「いやぁ、テレホン・サービスが凄くってよ。今度は湖へ行こうぜ」と興奮していた。でも、真奈美は三宅のおじさまのために、カモシカの角のツマヨウジをおみやげに買っていたので、湖にはいかなかった。
克っちゃん、また今度ね。
8月11日(日)天気/砂嵐ときどき晴れ「エジプト」
地中海沿岸の国、エジプトにきた。やっぱり地中海よね! でも、白い大理石の神殿とかはみつからなかった。大きなライオンさんとかはあったんだけど……。
克っちゃんはまた「暑いからやだ」といって、ホテルで寝ている。でかけようとしたら克っちゃんが「砂漠には砂虫という大きなミミズみたいなのがいるから、あんまり遠くへいくなよ」と言った。心配してくれてありがとう、克っちゃん☆
途中で、丸いものを転がしているカブトムシをみつけた。すごくかわいかったので、克っちゃんへのおみやげにした。砂虫は見られなかった残念。
ホテルに帰ると、会社の出張で井戸堀にきていたグレちゃんが訪ねてきてくれた。代わりの人がようやくきたから、明日には日本に帰るらしい。クーラーの壊れた部屋で、克っちゃんと二人で汗をたらしながら暗い顔をしていた。おみやげにエジプトビールを買ってきておいてよかった☆
8月12日(月)天気/曇「おフランス」
ついに、おフランスにきた。三宅教授が別れ際に渡してくれた算盤が初めて役にたつと思った。「なんで算盤なんだよ」って克っちゃんは言ったけど、やっぱりおフランスと言ったら算盤よね☆
おフランス料理を食べまくる。おフランスのお昼はバイキング料理だった。食べ放題だったのでいっぱい食べた。おいしかった。
8月13日(火)天気/霧「イギリス」
海を渡って、イギリスにきた。ロンドン・シティのそばで、大きなビルから放り出されて「バカ野郎、取材させろっ!!」って叫んでいる髭の濃い日本人を見た。克っちゃんは広川さんのことを思いだしたみたいで、露骨にやな顔をして「これだからマスコミってヤツはよ……けっ」だって。
克っちゃんにまでバカにされるなんて……人間ああはなりたくないわよね。
8月14日(水)天気/晴れ「イタリア」
またアインシュタインに会った。
……あ、そっかぁ。母を訪ねて三千里かぁ☆
8月15日(木)天気/曇「ドイツ」
DGS本社見学のバスツアーに行った。あのバスガイドさん、どこかで見た顔だなぁって思ったら、椎摩さんだった。日本だと偉そうだけど、本国だとあんまり偉くないのかもしれない。
椎摩さんに舞踏会に誘われたけど、克っちゃんが許してくれなかった。なんだかとっても豪華そうだったのに、どーしていけないの? って聞いたら「あれだけの目にあってて、まだ懲りないのか、おめーは!!(--メ)」だって。克っちゃんのケチ(--、)。
8月16日(金)天気/曇「ロシア」
飛行機から列車に乗り換えて、ユーラシア大陸を横断する。途中、バイコヌールっていうところを経由した他は、ひたすら何もない大平原をひた走った。
「真奈美、これが有名なシベリア鉄道だ」克っちゃん、あたしだってそのくらい知ってるよ。学校でちゃんと習ったもん。シベリア鉄道って言ったら、旧日本陸軍が爆破して大陸占領の口実を造っ「それは満州鉄道だろが」た……え、そだっけ?
……新学期になったら、香南と一緒に勉強しなおさないとダメかなぁ(^^;)。
8月17日(土)天気/晴れ「中国」
チャンさんに会った。でも、すぐに人混みにまぎれてはぐれてしまった。
奮発して満漢全席をした。やっぱりいちばんおいしかったのは、食後にレストランの近くの屋台で食べたラーメンだった。ねぇ、克っちゃん、やっぱり本場の味噌ラーメンはひと味違うよね☆
8月18日(日)天気/晴れのち雨「香港」
鉄道でずーっと下って、香港にきた。九龍行きの急行の中で、またチャンさんに会ったけど、やっぱり人混みにまぎれてはぐれてしまった。
ちょっと旅費が足りなくなってきた。調子に乗ってたくさん買い物しすぎちゃったかな?
克っちゃんは「真奈美を売って金にかえよう」なんて言ってるけど、そんなこと許しませんよーだ☆
明日は一山当てるためにマカオにいくことにしよう。
8月19日(土)天気/晴れ「マカオ」
残りの全財産をカジノにつぎ込んだ。
やっぱり本場は違うよね。でも日頃おいちょかぶや花合わせで鍛えた奈美の腕前を持ってすれば、ルーレットだって、バカラだって、スロットマシンだって、ブラックジャックだって、ドッグ・レースだって、メじゃないもん☆
結果は奈美の大勝利☆ 克っちゃんが3回もコインをねだりにこなかったら、もっと勝ってたのにぃ……ま、終わりよければってコトで許してあげるよ、克っちゃん☆
8月20日(日)天気/晴れ「シンガポール」
シンガポールから船に乗り換えることにした。幸いお金はいっぱいあるしね☆ 心なしか克っちゃんがすまなそうにしてるような気がしたので、奈美は克っちゃんを慰めてあげた。克っちゃん、そんなに小さくならなくてもいいんだよ。奈美は昨日のカジノの克っちゃんの負けのことなんか全然気にしてないからね。たかだか70万ドルくらいの負け、たいしたことないってば。これだけ勝ったんだからさ☆ ほんとだよ。本当に気にしてないってば。「だったらなんでその話をやめないんだぁぁぁぁ」
ちょっといじめすぎたかな。でも本当に気にしてないからね、克っちゃん。たかだか70万ドルくらい……。
8月24日(木)天気/ところによりスコール「インド洋上」
暇だったので船の中を探検していたら、船倉で広川さんに会った。広川さんは里帰りで故郷の船に戻ってきたんだって。あ、しまった。もう旧盆もすぎちゃったんだ。いっけなぁい。辰樹おとうさんのお墓参りいかなくちゃ。
なんだか急に日本が恋しくなってきちゃったなぁ……。
8月25日(金)天気/ひからびるほど晴れ「インド」
日本に国際電話をかけたら香南がでた。
「真奈美ちゃんっ! 明後日は香南の誕生日なの! グレちゃんが味の屋で誕生日パーティ開こうって! まーちゃんもくるんだよ。だから真奈美ちゃんもきてねっ! 約束だよ!!」
……いつのまに南極から帰ったんだろう。明日はインドに行こうと思ってたんだけど、それはやめにして日本に帰ろう☆
ねぇ克っちゃん。なんだか、こうじやのお味噌で造ったお味噌汁が懐かしくなってきちゃったね。「その名前を出すな!」……涙までこぼして、そんなに坂井さんのお味噌が懐かしかったんだね。
もうじき日本だよ。克っちゃん。
8月26日(土)天気/晴れ「横浜」
おみやげを買い忘れたので、横浜の中華街にきた。とりあえず中華っぽいものを買って、香港みやげということにしておこう。香南には紀陽軒のシュウマイと中華まんを買っていくことにした。足りない分は上野のアメ横でなんとかしよう。あたしって、あったまいー☆ ねぇ、克っちゃん、ほめてほめて!「……(^^;)」
中華街でチャンさんに会う。確か中国と香港でも会った気がするんだけどなぁ……ってチャンさんに言ったら、「中国には『自分とそっくりな人間が3万人はいる』って諺があるのよ」と教えてくれた。つくづく、中国ってすごい国だなぁと思った。
8月27日(日)天気/夏の終わり晴れ「新東京国際空港(成田)」
昨晩は近くのホテルで一泊して、朝早くから空港で出迎えのみんなを待ち伏せした。まさか一日早く帰っているとは、だぁれも気がつかないだろう(^^)
克っちゃんの叔母さんだっていう初老の女流作家・上原さんも出迎えにきてくれていた。上原さんも今日が誕生日なんだって。じゃ、香南と一緒だね☆ 騒ぐ口実が増えて、なんだか楽しいパーティになりそうな、よ・か・ん☆
克っちゃんは旅の疲れがでたのか、ちょっと元気がない。克っちゃん、これから香南の誕生パーティだよ。早く帰って、ぱーっと盛り上がろうよ☆ 楽しかった新婚旅行のこと、早くみんなに話したいんだもの。
みんな、ほんとに、ほんとーに楽しかったよ☆
☆
……その後、誕生パーティは3日にわたって続いた。8月30日の朝頃、さすがに終わり……かけたように見えたが、その日が中川の誕生日であることが発覚し、夏休みが終わるまで狂乱の宴会は続いたのである。
ちなみに、香港で真奈美たちに出会ったチャンの情報を受けたシータ・ラムは、偶然を装って様子をうかがうべくインドに先回りして真奈美たちを待ち受けていたのだが、当然ながら彼らとは出会えなかった。
シータ・ラムのインドでの出来事は、また別の物語である。
巻末付録(笑)
よくわかるGLキーワード解説
バイオスフィア
洋上大学が主体になって進めている人工閉鎖生態系の研究施設。バイオスフィアという言葉そのものは閉鎖生態系のことを指す。よく、金魚と水草とプランクトンを封じ込めたガラスの生命球のでかいもの……という例えをされる。
東京人工群島の世界・時代では、人類はいずれ地球というゆりかごから旅立たなければならない。そして、その巣立ちの時期はもう間近に迫っているのではないか?という考えの人々がしばしば登場する。
ここでのバイオスフィアは、スペースコロニーの内側(無機的メカニズムの部分ではなく、有機的ダイナミズムや生態系インターフェースなど)を整備するための実験施設そのもののことをさす言葉として使われる。
軍事学部の穴
東京人工群島でいちばんミリタリーな場所……として定義されている軍事学部。ここの内部には軍事機密は存在しない……ハズなのだが、やはり軍事に関わるという性質からか、一般には公開されない謎が多い。
軍事学部の穴と呼ばれる大穴も軍事学部の有する不可解な謎のひとつである。どういう経緯でこれだけの大穴ができたのかは不明だが、校舎の一部を損壊する形で、中庭にあたる部分に深さ数メートル・直径10数メートルの爆発痕のような大穴があいている。
一部には地雷暴発からシベリア型マイクロブラックホール墜落の噂まであるが、真偽のほどは定かではない。
次はあのおっさんだろ?
お家安泰と同時期に平行して連載されていたガラパゴスクエスト2では、中川克巳にあのおっさん呼ばわりされている白葉透教授が、遅蒔きながらの恋に身をやつし、20歳以上も歳の離れた恋人を得る……というエピソードがある。
新婚旅行は小笠原
GL1オリジナルがNetwork-GLで始まった年(お家安泰やガラクエが連載されていた時期のちょうど1年前あたり)、楠原笑美は新婚旅行で小笠原諸島の父島・母島を徘徊していた。
ああ、小笠原こそ人生最良の地(笑)。
白葉のおじさまのTV
白葉教授と20歳年下の恋人の告白の模様は、悪友である三宅教授、ガラクエの主人公・根戸宏の妹である根戸安香らによってビデオ収録され、あまつさえ群島全島にTV放送されてしまった。
このときのエピソードは、報道特番という外伝に収録されている。
感動して泣いていた女の人
根戸安香のことである。
楠原という人
楠原笑美のことである。作中……というか、東京人工群島シリーズに登場する楠原笑美は、アーキペラゴ・ステーションの放送作家、というキャラクターだった。
チャンさん、遊び人のあーさん、マイアさん
三人ともお家安泰の登場人物。チャンは、DGSのチャン・リン・シャン、遊び人のあーさんは杜沢跡見のこと。
でっかいなまず
浩二は後に念願のなまずをつり上げるのだが、そのなまずにレイコという名前を付け、神野麗子にずいぶん嫌がられる。
えべっさん
恵比寿様のこと。
テレホンサービス、カモシカの角のツマヨウジ、湖に行く
ずばり、映画モンティパイソン&ホーリーグレイルのオープニングのネタである。
砂漠には砂虫がいる
これまた、映画Dune〜砂の惑星のサンドウォームのことである。
丸いものを転がしているカブトムシ
真奈美ちゃん、それはフンコロガシだ。
エジプトビール
エジプトはムスリムの国です。
……でもビールの起源はエジプトらしい、んだよなぁ(^^;)
おフランスと言ったら算盤
ミーはトニー谷ざんス。
髭の濃い日本人
一連のガラクエ事件終了後、イギリス特派員となっている根戸宏である。
アインシュタイン
アインシュタインは、お家安泰で大活躍(笑)した人語を解する天才猿である。
プレイヤーによるキャラクターシートを見ると、白く尻尾の長い猿とあり、まさに母を訪ねて三千里のアメデオそのまんまだったりする……というところから出てきたネタ。
バイコヌール
ロシア共和国にある(本来は旧ソビエト連邦所有の、というべきなのかもしれないが)ロケット打ち上げ基地。大平原のどまんなかにあり、他にはなんにもない……という非常に寂しい土地らしい。
36000キロの瞳に登場した松下桃郷の父親が、人工衛星打ち上げのため単身赴任している。
シベリア鉄道
何が有名って、やっぱり大滝詠一の歌が一番有名なんぢゃないかなぁ……。
本場の味噌ラーメン
味噌ラーメンの本場は北海道です。
故郷の船
プレイヤーのキャラクターシートによると、ジャーナリスト・広川は公海上を航海中の船の上で生まれたので故郷は船とある。
紀陽軒のシュウマイ
有名な横浜土産。たぶん香港では売っていない。
タレの入れ物が独特なヒョウタン型をしており、すんげーうまい。
上野のアメ横
東京の上野にある有名な商店街。ないものはない……が、どこにあるんだかわからないという、とにかく品揃え豊富でにぎやかな街であり、昔は東京土産を買い揃える街でもあったらしい。
年末になると商戦の取材のためにTV局からリポーターが派遣されてきて、声がかれるほど忙しいおいちゃんたちの邪魔をするのを見かけることができる。
中国ってすごい国だなぁ
中国の皆さん、悪気はないんです。ごめんなさい。
初老の女流作家・上原さん
放送作家・楠原と同様に、東京人工群島の世界では上原先生は売れない初老の女流作家という肩書きだった。
なお、中川の叔母とあるが、上原さんが後日出産した次男は克巳と名付けられた。将来、女子高生と結婚するかもしれない……と、密かに噂されていることを、克巳はまだ知らない。
シータ・ラムのインドでの出来事
この新婚旅行記の外伝という形で、お家安泰に運び屋・聖のパートナーとして登場したインド人シータ・ラムを主人公にした短編小説が、阪本良太氏によって書かれている。
乾季のスコールと題されたこの短編は、GL1から輩出された作品の中にあって最高峰の出来映えを誇る。現在、原作者である阪本良太氏に、インターネット版であるrevivalGL1計画への移植について交渉中であり、近日中に登場してほしい逸品である。
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(c)1992楠原笑美.